吹上温泉 みどり荘

吹上温泉郷の中心部から少しだけ南へ移動すると、緑に包まれた風情の中に温泉宿が佇む。門をくぐり受付に進む。浴場までは小さな湖の側を散策することになる。やがて木々の間に用意された露天風呂と出会う。




初夏、色が艶を増す木々に囲まれ湖面を眺めながら温泉を楽しむ。絶空間の湯である。



注がれる温泉は透明、手のひらにすくうと硫黄臭がほのかに届く。湯口から注がれる湯を口に含むと弱い玉子味を感じる。ずっと一人っきりで極上を堪能した。




一旦服を着て内湯に向かう。入口は貸切湯の入口と隣り合う。脱衣所は奥に長く広い。木製の棚に脱衣籠が並ぶ。片隅にはコインロッカー(100円)が備わる。先客と入れ替わりに貸切となる。




窓に沿う長い浴槽には透明の湯が満たされている。湯口は2か所あり、絶えず注がれている。僅かに硫黄臭を感じる。洗い場のコックをひねる。ピンク色のコックからは源泉が出てきた。水色のコックからは水が出てくる。管が詰まることはないかと心配になる。源泉が豊かな証なのかもしれない。




説明によれば、内湯と露天では泉源が異なるらしい。内湯より露天の湯が硫黄臭を強く発しているようだ。内湯では黒い浮遊物がみられたが、露天では気付かなかった。
静寂の中にある温泉宿みどり荘、美しい風景と温泉の組み合わせは人を惹きつけて離さない。


吹上温泉 みどり荘
日置市吹上町湯之浦910
099(296)2020 HP
露天 単純硫黄泉 59.6℃(吹上23号)自家源泉
内湯 単純硫黄泉 36.4℃(吹上21号)自家源泉と市配湯の混合
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天
600円
家族湯 850円/60分・1人
10:00~19:30
宿泊可
2017/5/5

湯之元温泉 春本荘

玄関の扉は空いているが、人の気配がない。2時間後再訪すると70歳過ぎと思われる男性に迎えられた。立ち寄り湯をお願いすると500円ですがいいですか?と確認を受けた。



玄関を左へ進むと浴室、案内されたのは女湯である。女湯でいいのかを問ういとまもなく男性は浴室を後にされた。
脱衣所には籠があるのみ。そのほかは一切ない。浴室は昭和の匂いがいっぱいである。




長方形の細長く小さいタイルが浴室の至る所に用いられている。補修されデザインされた柄のタイルも目に留まるが、浴槽を包む水色のタイルなどには懐かしさと美しささえ感じる。




湯口は単純な蛇口で、熱い湯が供給される。すくいとると硫黄の臭いが鼻腔に届く。湯は透明で、口に含むと玉子味が広がる。温泉に身を委ねているという思いが素直に生まれてくる。



湯之元温泉郷は、高速道路を利用すれば鹿児島市内から30分ほどで移動可能だ。霧島や指宿に知名度ではかなわないが、温泉力は負けていない。
昭和の風情が残る春本壮は湯之元温泉の魅力を今に伝える貴重な存在だ。


湯之元温泉 春本荘
日置市東市来町湯田2139
099(274)2458
硫黄温泉
57.6℃
シャンプー類あり ドライヤーなし
内湯
500円
11:00~20:00
2017/5/5

湯之元温泉 そのがしら荘

国道3号線から湯之元五差路交差点を温泉街へ折れる。細い道を恐る恐る進むと元湯・打込湯前の駐車場にたどり着く。元湯浴舎の手前から左へ上がっていくと静かな面持ちの宿が佇む。




玄関先で立ち寄り湯をお願いする。出てきた高齢の女性に250円を手渡す。浴舎は右手奥にあり、貸切りで使用する。脱衣所は一坪程度、浴場は2坪程度の広さだ。



浴槽は家庭用の倍程度、蛇口は4つある。向かって中ほど右側の蛇口から湯が供給されている。浴槽を満たすのは透明の湯だ。洗面器で湯口の温泉を受け止めてみる。明らかな特徴を感じとることはできない。さらりとした肌感触だ。窓壁に設置された洗い場にも温泉が供給されているようだ。




窓は腰高でスリガラスのため、風景を眺めることはできない。ひたすら湯を楽しむ。
利用時間を告げられなかった。良識ある時間での利用となろう。


湯之元温泉 そのがしら荘
日置市東市来町湯田2224-1
099(274)2849 日置市観光協会HP
単純硫黄泉(パンフレット情報・掲示見当たらず)
48.6℃(パンフレット情報・掲示見当たらず)
シャンプー類あり ドライヤーなし
内湯(貸し切りで使用)
250円
8:00~21:00
宿泊可
2017/5/3

湯之元温泉 旅館江楽園

空き地が目立つ印象を心に持ち、細い温泉街の路地を西へ歩いて行くと温泉宿の看板を見つけた。広い駐車場に2階建て陸屋根の建物が建っていた。玄関を入り立ち寄り湯をお願いする。



内湯と露天(外湯)があり料金が異なる。貸切制で利用時間の厳守を告げられる。お願いしたのは内湯である。
フロント右手の廊下を直進すると浴場である。突き当り左側の浴室を指示される。脱衣籠は2つ、扇風機が壁に備わる。手洗い用の洗面台、壁に鏡という至って簡素な脱衣所だ。




浴場は明るい。湯口から熱めの湯がこんこんと注がれる。浴槽に満ちている湯は透明、無色だ。手にすくうと弱く硫黄臭が漂う。口に含むと弱く玉子味がする。柔らかい印象の湯だ。宿が所有する自家源泉のようだ。



洗い場にはシャワー付きの混合栓が用意されている。供給される湯は白湯のようだ。浴室内は清潔で改修されて長い時間は経っていないように思われる。


湯之元温泉 旅館江楽園
日置市東市来町湯田2294
099(274)2819 日置市観光協会HP
アルカリ性単純硫黄温泉
47.0℃
石鹸あり シャンプー類なし ドライヤーあり
内湯 300円/40分・1人(時間厳守) 450円/60分・1人
露天 1000円/40分・大人2人子ども2人まで(時間厳守) 1500円/60分・大人2人子ども2人まで
10:00~22:00
宿泊可
2017/5/5

吹上温泉 福住温泉

吹上温泉郷の奥まった場所に佇む。平屋建ての宿は表示がなければ訪問者を迷わせるだろう。玄関を入ると左手に自販機と受付がある。チケットを買い受付の方に渡す。




浴室は正面にある。どうやら浴舎は多角形のようだ。脱衣所の空間は四角形ではなく、浴場内の窓にも歪な角があるからだ。

浴場は右に洗い場、左にサウナと水風呂、左側面から正面にかけて主浴槽が配置される。浴槽内ではバイブラが作動する。浴槽に満たされる湯は単純硫黄泉だ。白濁している。乳白色の浮遊物が盛んに泳ぎ、透明度を邪魔する。手に取るとツンとくる硫化水素臭に気付く。他の施設にも供給されている源泉がこちらの施設にも提供されているようだが、印象がまるで異なる。




岩で組まれた露天風呂は植栽された中にある。遠くの風景を眺めることはできないが、十分なくつろぎを覚える。満たされる湯は透明で、内湯のような白濁も大量の浮遊物もない。手にすくうとほのかな硫黄の臭いを感じる。


吹上温泉 福住温泉
日置市吹上町湯之浦2515
099(296)2005 日置市観光協会HP
単純硫黄温泉(吹上1号、25号、26号、28号混合泉)
51.2℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
内湯 露天 サウナ 水風呂
350円
7:00~9:30
宿泊可
2017/5/5

吹上温泉 新湯温泉旅館

商店などで賑わう国道270号中原交差点から県道294号へハンドルを切り、緑の間をすり抜けていくと西郷隆盛様に迎えられる。吹上温泉郷の始まりだ。吹上温泉郷には複数の宿がひっそりと佇む。




中ほどに所在するのが親湯温泉旅館だ。手前にあるコンクリート造2階建ては宿で浴場は左手奥となる。自販機でチケットを購入、受付の方に渡す。暖簾をくぐると脱衣所だ。広い空間に木製の蓋付き脱衣棚が並ぶ。10円コインロッカーも備わる。




浴室は蒸し暑い。先客は3人。入ってすぐ右にサウナ、左手に洗い場が並ぶ。正面に浴槽が配置され、右手の壁にも洗い場が2か所設けられている。サウナの隣には水風呂がある。

かかり湯をする。やや熱い。手にすくうと硫黄臭が控えめに鼻腔をくすぐる。太いホースの湯口から注がれる湯を含んでみると玉子味と雑味がする。好みの泉質だ。湯はほぼ透明である。一気に汗が噴き出る。



洗い場は混合栓で、お湯と水の蛇口がそれぞれあるタイプだ。お湯だけを出してみる。明らかな硫黄臭がする。源泉が引かれているようだ。なんとも贅沢だ。


吹上温泉 新湯温泉旅館
日置市吹上町湯之浦1194
099(296)2250 日置市観光協会HP
単純硫黄泉(吹上4号、25号、26号、28号混合泉)
40.3℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
内湯 サウナ 水風呂
330円
家族湯 1500円/60分
6:30~21:00
休:第3水曜日
宿泊可
2017/5/5