十三奉行温泉

出水市野田町の町外れ、国道504号から果樹園が広がる方向へ坂道を登っていくと案内板が迎えてくれる。分かりにくい場所だが、グーグルマップにも表示されている。4年半の時間をおいて再訪した。




佇まいは何も変わっていなかった。周辺に広がるみかん園の風景もそのままだ。受付の方に迎えられ300円を支払う。左手の浴場へ向かう。脱衣所には木製の棚にプラ籠、100円バック式コインロッカーが並ぶ。先客はなく貸切のようだ。
扉を開けるとコンパクトな浴室が現れる。左に浴槽、右に洗い場が配置されている。



正面の窓からは塀に囲まれた庭が見える。実にシンプルだ。浴室の床は平石が引き詰められている。本来は黒色系なのだろうが、浴槽の淵から半分ほどは白色に変化している。浴槽も平石が貼られているが、白色に変化している。温泉成分によるものだろう。




浴槽に満たされる湯は茶褐色を帯びている。モール泉のように澄んだ色合いではない。湯口周辺には温泉成分の塊が目を引く。4年半前の写真と見比べると塊は明らかに成長している。4年半前の湯の色は白色系と記録している。色は大きく変化していた。口に含むと塩味が明快で、熱め。



受付の方によれば、温泉が湧き出た頃は茶色だったそうで、元の色に戻ったとのこと。また、源泉温度が高いため、適温まで冷ましてから供給しているとのことだ。湯量は豊富で、捨てているらしい。受付の方も4年半前と同じ方だった。

2011年11月訪問時の記録はこちら


十三奉行温泉
出水市野田町下名4974-4
0996(84)2488
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
47.5℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
内湯
300円
10:00~21:00
休:第2・4水曜日
2016/4/29