シックないでたちの女性がしゃれた家具などが並ぶフロント空間から浴場へ案内してくれる。途中にはダイヤル式貴重品入れが備わる。
浴舎は別棟で渡り廊下で結ばれる。ダーク系の色で統一された脱衣所には木製の脱衣棚に上品な籠が備わる。洗面台は個性的な意匠、宿の拘りが窺える。
引き戸を開けると内湯だ。暗い照明の空間ももと、岩で組み上げられた浴槽が浴室の半分以上を占める。大胆な配置だ。
満たされる湯は無色透明、湯口の湯を口に含むと鉱物味を僅かに感じる。肌にヌルスベ感を残す。
洗い場は3箇所用意されている。温泉が供給されているようだ。アメニティに不足はない。
内湯から飛び石の誘いに従い進むとブロック状の石や小ぶりの丸石などを組み上げた露天が現れる。木漏れ陽が湯面に反射し、新緑を鮮明に見せる。適温に調整された湯に身を沈め庭の木々を眺めていると、長い時間が束の間に過ぎていく。極上の湯と時間だ。デザインされた浴舎も風景のひとつになる。
温泉分析表が掲げられている。3つの泉源が使用されている。そのうちのひとつは宿の敷地にある。宮之城26号だ。
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宮之城温泉 手塚ryokan
薩摩郡さつま町湯田1482-1
0996（55）9311 HP
アルカリ性単純温泉
50℃
シャンプー類あり ドライヤーあり
内湯 露天
520円
平日/11：00～20：00
土日祝前日/11：00～14：00
2016/4/30