さつま町は国道267号、328号、504号が交差する交通の要衝である。一級河川川内川が町の中心部を流れ、1987年1月までは国鉄宮之城線が存在していた。
商店街の賑わいを感じる中心部、川内川の左岸側に公衆浴場がある。エンジ色の建物は鉄筋コンクリート造3階建てで、1階部分が公衆浴場、上部の階はアパートのようだ。
建物内に入り右方向へ進んで行くと受付で、側ににある自販機でチケットを購入する。振り返って左手が浴場入口となる。脱衣所は広い。明るい黄緑色に塗られた木製の棚が目を引く。バンコも同色だ。
透明のガラス戸で仕切られた浴室はこれまた広い。左手の壁にはずらりと洗い場が並ぶ。正面に主浴槽が配置されている。浴槽は凸型で歪な形状だ。
岩やコンクリートで固められた湯口も個性的で熱めの湯が供給されている。右手手前隅に円形の浴槽がある。こちらは水風呂だ。右手壁にも洗い場が配置されている。浴槽の右手は一部が仕切られ、やや温めの温度に設定されている。
満たされる湯は熱めだ。無色透明で、気に止まるような味はない。塩素臭がするだけだ。肌に残る特別な印象もなく素直だ。
表示によれば掛け流しで、暑い時期に加水されることがあるようだ。浴槽の淵や続く洗い場の床は一部が褐色に変化している。
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天然温泉 やち湯
薩摩郡さつま町宮之城屋地1531-5
0996(53)2200
単純温泉
47.1℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
内湯 水風呂
250円
6:00~21:00
休:水曜日
2016/4/30