鹿屋市の中心部から国道504号で北へ4kmほど、田畑や山々が広がり住宅や商店が点在する風景の中に「大谷洞」と書かれた看板が目立ちます。
ひっそりとした空気が漂う建物の引き戸を開けると、半間ほどの暗い通路が伸びています。進むと受付、こちらで料金を支払います。
脱衣所には緑色の木製棚があり、扉が付いています。機能する鍵付きと壊れた鍵付きが混在しています。他に昔ながらの体重計が目を引きます。
ガラス戸の向こうは浴場、人の気配はありません。左右の壁手前に洗い場、右の先に主浴槽、左先に水風呂が配置されています。主浴槽には透明の湯が満たされ、上から引き込まれたパイプの先から温められた鉱泉が注がれています。臭はなく無味、素直な肌感触です。
主浴槽に貼られたタイルはところどころが剥がれ、補修されています。天井部分には支えの梁が設けられ、長い歴史が刻まれた浴場であることが伺えます。
□
大谷洞温泉
鹿屋市祓川町4061
0994(41)6588
冷鉱泉
内湯 水風呂
シャンプー類なし ドライヤーあり
11:00~21:30
休:第2・4木曜日
2013/12/21