湯川内温泉 旅館かじか荘

細い道を進みます。すると豪雨による土砂崩れが2ヶ所、通るとき更に土砂が崩れて来るではありませんか。怖くて引き返そうとも思いましたが、「せっかく佐賀からこんなに遠くまで来たのだから」という気持ちが強くアクセルを踏み込みました。



宿(かじか荘)は鄙びた良い印象です。宿の受付で300円を支払い浴場へ。扉を開け脱衣所に上がると浴槽がすぐ左下にあります。脱衣所と浴場をさえぎるものはありません。しかも脱衣所から浴槽へは石段を数段降りていくことになります。



こんな造りの温泉は初めてです。脱衣所は6畳ほど、浴槽は4畳ほど、洗い場は浴槽の周辺という感じです。湯は温く無色透明。特に湯の透明さにはひどく驚き感激しました。
ほんのりと硫黄臭がします。肌触りに特色を感じることはありません。浴槽に入ると深い。立ち湯といえるほどです。私の胸の付近まであります。しかも床は石と砂です。
更に驚くのは、石の隙間から泡が頻繁に出てきています。湯口はありません。そうです、ここも白木川内温泉と同じように床からお湯が供給されているのです。
洗い場の蛇口からも温泉が供給されています。温泉水の持ち帰りができることから、飲泉も可のようです。



先客は3名、私が一番早く上がりました。上の方にもうひとつ温泉があります。今回は入りませんでした。次の機会に是非入りたいですね。


湯川内温泉 旅館かじか荘
出水市武本2060
0996(62)1535
アルカリ性単純硫黄温泉
洗面台は1ヶ 源泉湧出 掛け流し ドライヤー有り
300円
7:00~21:00
2003/7/20


■再訪 2004/9/10

1年ぶりの湯川内温泉です。夏に最適な湯温、ゆっくりのんびり入るには最適の温泉です。前回入浴しなかった上の方の浴場を楽しんできました。浴槽は2m×2.5mほどでしょうか。下の浴槽よりもやや小さめでしょう。こちらの浴槽も下にある岩や小石の間から湯が湧き出てきています。その頻度は下の浴槽より多いという印象です。

急な坂道を上る必要があるためなのか、上の浴槽は利用者が少なめです。そうは言うものの、皆さん長湯ですから入れ替わりは激しくありません。従って、貸し切り状態になる可能性は、ほとんどないといえます。静かに湯につかっていると、肌全体に細かい泡が付いてきます。手で払ってもしばらくたつとまた泡が付いてきます。良いですね。



浴槽の片隅には湯口が設けられ、勢い良く出てきています。この湯は柄杓で飲むことができます。癖のない味です。ほのかな硫黄臭と最適の湯温に、時間を忘れて過ごすことができました。


■再訪 2011/3/30

時間の流れとは無縁であるかのように、何も変わっていません。