青空を味方にすれば北東方面に桜島を見晴るかすことができる場所、漁船などが泊められた鹿児島湾に面する場所、その片隅にポリバスが置かれています。
ポリバスの表面は苔に覆われ、使い古しのタオルが2枚、無造作に置かれています。ポリバスには20cm近くある口径の塩ビ管から温い水が注がれています。塩ビ管は法面から現れていて、その先に目をやればメーターなどが備えられた揚水パイプと思われるシンプルな構造物が目に止まります。
ポリバスの水は使われている様子もなく、溢れた水は側溝に流れ去っていきます。注がれている水は温く、無色透明。海辺ながら、塩水のようなベタつきはありません。
ポリバスからは石油基地が見えます。マリンハウスから出てゆく小船も見えます。一瞬、時間を止めてしまいたいと思ったのでした。さて、この湯、何の目的で揚水されているのだろう・・・
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ポリ湯
鹿児島市喜入
温い湯
2011/8/27