枕崎市から北へ伸びる国道270号は南九州市を通り、いちき串木野市へ至ります。その途中日置市吹上町の中原交差点から東へ折れ少し進むと、吹上温泉郷です。周りを緑に恵まれ、数軒の立ち寄り湯と温泉旅館、民家が混在しています。
こちらの施設は湯之浦川沿いに建つ白い壁が印象的な温泉施設で、素泊まりもできるようです。
玄関を入ると土間のように細い通路があり、左手に受付があります。浴舎入口は右手。シンプルな脱衣所には木製の棚が並び、木製の長いすが風情を醸し出します。扉を引くと浴場です。高い天井です。梁がむき出しです。壁はレンガ造りで床は同系色のタイルが貼られています。
浴槽の中は薄緑色のタイル、踏み込みはエンジ色のタイルが貼られています。外見から受ける印象と異なり、内部は木がふんだんに利用され時を経た風情が漂っています。レンガで組まれた湯口からは透明で熱めの湯が注がれています。口に含むと玉子味に苦味を加えたような味が広がります。飲むには辛い味です。浴槽は2つに仕切られています。湯口側は熱く、もう一つは適温です。
誰もいない浴場、好みの湯に出会えてゆっくりさせていただきました。
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吹上温泉 もみじ温泉島津の宿
日置市吹上町湯之浦2503
099（296）5959
単純硫黄温泉
45.8℃
シャンプー類なし ドライヤーなし
280円
6：00～21：00
休：水曜日
家族湯1500円/60分
素泊まり可
2012/10/7