県道562号が68号と交わる信号機のない交差点から東へほんの少し進んだ場所に、陸屋根の建物がポツンと立っています。周りは田や山々が連なる山間で、看板がなければ温泉施設だとは気付かず通り過ぎてしまいそうです。
用意されている駐車場は満車状態です。中へ入りスリッパに履き替え、受付の方に料金を支払います。正面には畳の間が用意され休憩することができます。浴場は受付の後ろ側です。細長い脱衣所は木製の棚とプラ籠が並び、突き当りには洗面台が置かれています。
浴場は賑わっていると思いきや、誰もいません。湯気が充ちる浴場には正面に浴槽、赤茶けた湯が張られています。洗い場のタイルは深い焦げ茶に変色、個性的な湯であることがわかります。
浴槽の窓側の淵には3つの蛇口が設けられ、右端の蛇口をひねると赤濁りの冷泉が出てきます。置かれているコップで飲むと、微甘を帯びた明快な炭酸味が広がります。浴感はなく、色とは異なり至って素直な印象です。浴槽は内側までステンレスで覆われ、底は濁りで見えません。
浴場の右手には水風呂も用意されています。洗い場には白湯が供給されているもよう。
湯上り、お茶と漬物をごちそうになりました。
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小平温泉 小平湯
肝属郡錦江町城元5718-1
0994(29)0877
冷鉱泉
石鹸あり シャンプーなし ドライヤーなし
内湯 水風呂
320円
13:00~21:00
休:月曜日
2013/12/21