鹿児島湾と志布志湾をつなぐ国道220号を東進し、志布志市を目指します。郊外の風景が少しだけ街中の風景に変化しようとする場所、道路南側に温泉名を掲げた建物を見つけました。さつま揚げやかまぼこ類を販売する商店に併設されています。
受付は商店の中にあり、浴場入口も店舗中にあるのです。脱衣所には先客が服を着始めています。木製の棚には脱衣籠、側には木製の小さな腰掛けが置かれ、透明ガラス戸の向こうには誰もいない浴場が湯気の中に見えます。
浴場中央には浴槽が配置されています。手前の浴槽は内側に水色のタイルがあしらわれています。こちらは澄んだ水を満たした水風呂です。窓側に面した浴槽は土色に変色したタイルで覆われ、土色を帯びた湯が満たされています。20cmほどしか見えません。
水風呂と主浴槽を仕切る場所に蛇口が設けられ、天井付近からも太いパイプが下りてきています。それぞれの蛇口やコックに役割があるのでしょうが、仔細には分からぬままです。
コップがあり、太いパイプから注がれる湯を飲んでみます。これといった個性を感じ取ることはできません。臭いもなく見た目の印象とは異なり、至って素直な浴感です。柚子が浮かべられていたため、その香りが湯面を漂っているのみです。
浴室の片隅にはサウナが用意されています。
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安楽温泉
志布志市志布志町安楽248
099(473)3468
単純泉
シャンプー類なし ドライヤーなし
内湯 サウナ 水風呂
360円
10:00~21:00(第2・4水曜日は20:00まで)
休:第1・3・5水曜日
2013/12/22